小阪裕司の専門分野



私は、ビジネス書を著し、ビジネスに関する講演を行ったりすることから
「経済や経営の専門家」と見られがちですが、

私の専門分野は「人の感性と行動」です。

なぜ「人の感性と行動」がビジネスと深く関わるのか―
それは、“売り上げ”は人の行動の結果生みだされるものだからです。


たとえば御社が食品スーパーに商品を卸している食品メーカーだとします。

御社にとって売り上げが生まれる瞬間とは、
1人のお客さんが御社の商品を棚から取り出し買い物カゴに入れ、レジに持っていき精算を済ませた瞬間です。

そしてこれら一連のことはお客さんの“行動”によって生み出されます。


ではその行動は何によって生み出されるかと言えば、
その商品を「買おう」と思った“人の気持ち”によって生み出されます。

当たり前のことですが、
「買おう」という気持ちが起こらなければ「買う」と行動することはないからです。


そしてその気持ちは“感性”から生みだされます。

感性とは“心のメカニズム”のことです。
専門的には“脳の高次情報処理”をさします。

感性から気持ちが生まれ、気持ちから行動が生まれ、行動から売り上げが生まれる。

そうして売り上げが生み出されてさえいけば、
その先には「経営をどうするか」「競合対策をどうするか」といった検討課題があるでしょう。


ビジネスの基盤は売り上げであり、
その売り上げを生みだすものはお客さんの「感性と行動」。

だからこそ、「感性と行動」の専門家がビジネスを語り得るのです。




そしてもうひとつ。

「人の感性と行動」が織りなされていくことで、
ひとつのシステムというべきものが出来上がります。


職人が組み上げる精巧な機械式時計を思い浮かべてみて下さい。

小さな歯車の一つひとつが精巧に組み合わさってひとつの時計が組み上がり、
「時を告げる」機能を果たしています。

「人の感性と行動」が織りなして出来るビジネスというシステムはこのようなもので、
たくさんの「人の行動」が組み合わさって「売り上げを生む」機能を発揮しているのです。


私はこの研究が学術界に評価され、2011年に博士号(博士(情報学))をいただきました。

この「人の感性と行動が織りなすシステム」、これもまた私の重要な専門分野です。